”写真ばっか見て、描いちゃだめだに
現場にとんでって、けっこいやあって気持ちを、絵にするの。
絵に感情なんかいらんだに、ただ自然をそのまま切り取るだけだで。
風景を描くときは、空気が澄んだ午前中に描かまい。 午後は空気が濁るずら
遠くを見るときは、ちゃんと、その間にある空気も描くの。
天気なんか気にしない。 道がじゅるい雨の日も、ひづるしい晴れの日も、
「しょんないやあ。」なんて思わない、それなりの風景があるら。
空の色だって青ばっかじゃないだに、赤・黄・紫・いろんな色の光だって有るだで。
人物の時は、服の下に有る、体の線・骨の状態を意識して描かまい
肌の色は、血管・静脈も現す気持ちも忘れちゃいかんよ。
デッサンをちゃんとしたら、後は塗り絵。
絵の具はそのまんまじゃ使わん。 なんしょいろいろ混ぜて、自分の色を作るの。
細い筆でチョコチョコ塗るんじゃなく、なるべく太い筆でおもいっきり。
光がどこから来て、影はどうか、画面のくろまで気をつける。
描き終わったキャンバスは、クリップでちゃんと挟まんと、
絵の具が服に着いてらんごくないに。
「おとましいなあ」なんて思っちゃダメ! ちゃんとやらんと、後でやっきりするよ”
---Akira
描きたいもの、感動したものを描きましょう。難しく考えないで、まず筆を持ちましょう。
抽象画は心象を表現、デフォルメして表現します。 具象画は対象物を見たまま忠実に描きます。
ただ、一言注意ですが、「みたまま描くのが出来ないから、抽象画に走る」のは間違いです。
そのような絵は必ず行き詰まってしまいます。心象の表現を裏付ける技術も必要です。
ものを実際に見て描いた方が生き生きした色が出せます。 特に風景画では写真を見て描くと
平べったい絵になりが ちです。陰(影)の中の明暗も写真では見えません。
部屋に飾って楽しむためなら6号〜10号くらいで描けば良いと思います。
どう表現するかで異なりますが、私は10~18号ぐらいの平筆または丸筆で描いています。
細い筆は細密画を描く以外は絵が硬くなり面白くないのであまり使いません。
まずキャンバスの中にどう対象物を置くかを決めます。 それを基本に、木炭で大雑把な線で
全体の構成を描きます。 これが構図です。 次にその構図を常に意識しながら、具体的に形を描き上げて行きます。
描き上げたら、ホワイト等の絵の具をペインティングオイルでゆるく融いて、細めの筆を使い、
木炭の描線の上をなぞってデッサンをキャンバス上で固定しておきましょう。
デッサンとは描きたい対象物をスケッチブックやキャンバスに形を描きだして行くことです。
デッサンは絵の基本です。デッサン力をしっかり身につけることが大切です。
大作はマチエールの出し方で使う油をいろいろ変えて行きます。小品の場合は私は油を使いません。
絵の具の柔らかさだけで描いて行きます。
描いた絵の肌合いです。 筆、ナイフ、ローラ等の道具の使用、絵の具や混ぜ物の量、そのタッチ、
描く人の感情によって変わってきます。
絵の具を筆、ナイフ等でキャンバス上に置くときに出来る表情で、これによってさまざまな表現が
できます。
絵を描く対象物を一言で、モチーフと言って良いでしょう。 モチーフの組み合わせ、
配置によって作品の仕上がりが大きく左右されます。
日頃からモチーフとなり得るものを色々集めて置くと良いですね。
ものの形の存在は明暗でわかります。光は明るさと暗さの対比で表現されます。
ですから光を描くには、描く対象物上の明るい色(部分)と暗い色(部分)を組み合わせることにより
表現します。
稚拙でも一生懸命描いた絵は何故か惹き付けられますね。見て「いいな」、「好きだな」、「
部屋に飾りたいな」と思った絵が良い絵だと思います。 良くお土産屋に売っている絵を見て
感動するでしょうか?
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皆さんそれぞれの感性で表現すれば良いと思います。
火陽会展を観に来る人も個性ある作品の方が楽しめると思います。